貴方へ

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春の日差しに誘われて 貴方と2人で桜の花見 風で花弁がひらひらと 私の髪へと舞落ちる それを貴方が指でつまんで そのまま髪を撫でている 夏は気分屋 突然の雨 貴方と私で傘一つ 私が濡れないようにしようと 貴方の右肩濡れている それを拭こうと私がすると 2人の唇重なった 秋が深まる公園で 君の手は紅葉みたいだなんて 貴方が言うから 私の頬まで紅葉になった 冷たい私の手を掴み 貴方のポケットの中に
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