体をもとに戻したい件について

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2020年  場所は、魔術による発展を遂げた日本。  世界には、普段と変わらない生活を昔ながらに過ごしている人々の姿、そして、魔法を発展させた魔術師達による魔法文化が混沌と入り乱れていた。  魔術師達の研究は日夜行われ、人体実験を行う機関すら現れる始末。  そんな中、世界でも数奇な高校デビューを果たした俺の前には現在、人が入れるくらいの謎のカプセル装置が見える。  そこから繋がったパイプ状のチューブには、謎の液体が流れている。  俺自身の目の前には、何故かその謎だらけの装置のなかに入れられた自身の姿が――それを、装置の丸い窓越しに見る自分自身がそこにはいた。  何故こうなったのか? 何故こんな場所に入れられたのかは分からない。  ただ一つ分かることがあるとすれば、それは既に自身の体に異変が生じていたことぐらいだったに違いない。  何せその異変こそ、今後の俺が人生でもっとも悲惨な呪いをかけられた証拠であるからだ。  この日、俺は怪しい魔術師によって入学初日にラチられて、身体(からだ)に呪いを施される。  そう、それがこの悲劇の始まりだった。
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