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手紙にはこう書かれていた。
「八重子いじめてもつまらないからやめる。
でも今更友達には戻れないよね?
いじめだしてから気づいたけど、八重子って予想を超えてるよね。
さっきもまさか変顔するとは思わなかったし。
もしよければ返事下さい」
席に着いた胡桃に八重子は紙ひこうきを飛ばす。
紙ひこうきは弧を描いて胡桃の髪に綺麗にささる。
胡桃は紙ひこうきを取りながら八重子を睨み、紙ひこうきを開いた。
紙にはこう書かれていた。
「友達に戻っても良いよ。
友達やめてから私がしたことも悪いと思うし。
でも一つだけ約束してくれる?
もう恵美をいじめないで。
私が友達に戻っても恵美をいじめるというのなら、私は友達には戻らない。
恵美と友達になれるのなら、そうして欲しい。
恵美は貴女達にすぐには心を開かないと思う。
でもどんなに時間がかかっても、敵を増やすより味方を増やした方が楽しいと思う。
喧嘩はいくらでもすればいい。
でもその後で仲直りしよう。
私はそういう友達になりたい」
胡桃から紙ひこうきが返される。
そこにはたった一言、「了解」とあった。
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