秘密の手紙

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八重子は少しにやけてしまった。 胡桃達に鞄の中身を出され、落書きされた後、胡桃達は無視したり、悪口を公然と言ったりしたが、私は負けなかった。 無視するのならと生きた紅娘(てんとうむし)の沢山入った封筒を胡桃達の机の中にそれぞれ入れ、開けた胡桃達に悲鳴をあげさせた。 悪口を言われれば、今まで胡桃達がしてきた恥ずかしいことを大声で言った。 …まあ、どちらも先生にはみっちり怒られたが、別に胡桃達がチクった訳じゃない。 多くの生徒たちの証言或いは現行犯逮捕だ。 それにこんなことが続けば、先生達から胡桃達は目を付けられることになり、私をいじめること自体、馬鹿らしくなったんだと思う。 その日の昼休み。 八重子と恵美は胡桃達と一緒に昼食を食べることになった。 恵美は少し怯えていた。 やっぱりこの提案は厳しかったかなと八重子が思っていると、花蓮が話しだす。 「ところで何故山下さん、いじめてたんだっけ?」 八重子達は目が点になった。 胡桃は怒りだす。 「あんたも一緒にいじめてたでしょうが!」
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