3月14日

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「ただいまー」 「お帰りなさい兄様」 「茜ー聞いてくれよ、今日さ…」 顔を上げると誰もいなかった 「まさかこれが噂の中二病の末期というやつか」 実は茜という妹が俺の妄想の産物かもしれない、やばい、やばい 「やばいよ俺ー!!」 「何をそんなに悩んでおるのだ兄様」 「やばい、まだ声が聞こえる…どーしたんだ俺ー!っえ?」 心の声をシャウトしながら上を向いた、そこには忍者の格好をした妹が天井に張り付いていた。 「お前、なんで天井に張り付いてんの?」 「フッフッフ…よくぞ聞いてくれました兄様…なんとですね」 「つーか今気づいたけど、その喋り方なんだよ…兄様って」 「なんとですね!」 「えっ?!無視?スルーですか!」 「私、なんと本日… 《絶対的固有魔法》 が発現しました!」 「まじかよ…うぉお今日は赤飯だー!!」 身内でこれが発現して喜ばないやつはいないだろう。 《絶対的固有魔法》は隔世遺伝 によって子孫に伝えられる 他人には真似できない魔法だ 隔世遺伝する確率はランダムで 現代の魔法や科学でも解明できていない。 要するにレア中のレア、超レアってことだ 「茜!今日は赤飯ずくしだぞ!赤飯ケーキに赤飯のステーキ、赤飯のサラダ、まだまだあるぞ」 「やったー!茜、赤飯大好きー!」
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