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「ただいまー」
「お帰りなさい兄様」
「茜ー聞いてくれよ、今日さ…」
顔を上げると誰もいなかった
「まさかこれが噂の中二病の末期というやつか」
実は茜という妹が俺の妄想の産物かもしれない、やばい、やばい
「やばいよ俺ー!!」
「何をそんなに悩んでおるのだ兄様」
「やばい、まだ声が聞こえる…どーしたんだ俺ー!っえ?」
心の声をシャウトしながら上を向いた、そこには忍者の格好をした妹が天井に張り付いていた。
「お前、なんで天井に張り付いてんの?」
「フッフッフ…よくぞ聞いてくれました兄様…なんとですね」
「つーか今気づいたけど、その喋り方なんだよ…兄様って」
「なんとですね!」
「えっ?!無視?スルーですか!」
「私、なんと本日…
《絶対的固有魔法》
が発現しました!」
「まじかよ…うぉお今日は赤飯だー!!」
身内でこれが発現して喜ばないやつはいないだろう。
《絶対的固有魔法》は隔世遺伝
によって子孫に伝えられる
他人には真似できない魔法だ
隔世遺伝する確率はランダムで
現代の魔法や科学でも解明できていない。
要するにレア中のレア、超レアってことだ
「茜!今日は赤飯ずくしだぞ!赤飯ケーキに赤飯のステーキ、赤飯のサラダ、まだまだあるぞ」
「やったー!茜、赤飯大好きー!」
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