3月14日

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体が動かない…茜どこにいるんだ …茜 「…おまえ、茜なのか」 血のような赤い髪、虚ろな黒い瞳 …異形な姿だった そして体中に広がった矢印 「待ってろ…すぐに病院に…つれてくから」 パンッ! 銃声が響くと同時に茜が倒れる 声が出なかった 薄れゆく意識の中で 倒れた茜の手を握ってやるので 精一杯だった。 くそ…何だよ、こんなのって酷すぎるだ…ろ 「…《サンプル》と生徒の回収急いで」 物陰から一部始終を見ていた女性は 部下らしき男に命令していた。 「うーす」 「冴島!返事はハイと言え!甘ったれるな」 「ひぇーマキさんコエーわー …でもまぁ最近多いっすよね魔法使いの欠陥品」 「…表沙汰は魔法の暴走だ」 「まぁそーですけど…これが《最初のサンプル》になりますかね?」 「どうだろうな…まぁすぐに分かるさ」 シュル…シュルル 「…マキさん今回もダメっすね」 「そのようだな」 冴島とマキが回収しようとする最中 2人の体は白い矢印に包まれて消えていた。
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