METAL GEAR MYTH

The Little Sun

2016.7.31 ~滑走路

辺りには何も建物がない。
唯々、だだっ広い滑走路に一台のカーゴが止まっている。
後部ハッチは開け放たれてはいるがその後部ハッチ前には米軍払い下げ機のコブラが鎮座し、内部を窺い知ることは出来ない。
そして、この風だけが吹きすさぶ滑走路に一台の黒いインパラがカーゴに向かって一直線に乗り付けた。
オタコンとケインが車から降り立つと、カーゴの奥から一人の老人と、その手を引く少女が二人を出迎えた。

老人「待っていたよ。エメリッヒ博士、ケイン君。半年振りだ」

白髪に年季の入った深いシワが額や目尻に刻まれ、杖をついてゆったりと降りてきた好々爺という風の老人が声を掛けた。