The Little Sun

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オタコン「あぁ、以前にも君には話したけど、ただ同じ暗号名を持つだけじゃない。 彼はスネークと血を分けた兄弟…BIGBOSSの遺伝子を継ぎこの世界に異質として産み落とされた恐るべき子供たちの1人だ」 ー恐るべき子供たち 愛国者たちが行った、最強の兵士を人為的に作り出すことを目的とする計画であり、その真意は愛国者達の偶像(イコン)として、ビッグボスを再誕させる目的があった。 そしてこの計画で『アナログなクローン技術』と『スーパー・ベイビー法』を用いて、BIGBOSSの体細胞から健康な日本人女性の卵子を使用し、BIGMAMA(EVA)を代理母としてSOLID(個体)とLIQUID(液体)という2匹の蛇が人為的に【作り出された】。 ただし、この2匹の蛇のDNAには敵国による転用の防止、また自身らの扱いが容易な使い捨ての駒として機能するよう、生殖能力を絶つ遺伝子である『ターミネーター遺伝子』が組み込まれているので厳密な意味では純粋なクローン体というわけではなかった。 正に望まざるも、使われ、そしてただ駒として死ぬために生まれ落ちた存在であった。 だが、2匹を創り出した【彼ら】の唯一の誤算は『蛇たちは自らの二重螺旋の鎖に縛られ、世界を動かせるだけの力がないもの』、『完全にこちらがコントロール出来るもの』と思い違いした事に他ならない。
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