The Little Sun

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2014.某日 愛国者たちが崩壊し、ハルとの誓いから数週間後。 スネーク、ハル・エメリッヒ博士(オタコン)、そして1人の少女と青年の計4人がカリブ海洋上、冷戦期に開発され、今は打ち捨てられているプラントへと降り立った。 スネーク「オタコン、上空から見てもはっきり分かったが間近で見ると更に古く感じるな。 甲板は勿論、脚部もかなりガタが来てそうだ…。」 オタコンも辺りを見渡す。 プラントに点在する管制塔らしき建造物や居住区、鉄塔などもほぼ倒壊し、至る所に錆が浮いており視界は赤い染みで埋め尽くされている。 オタコン「あぁ、想像以上に酷い…やっぱりあの値段なのにはそれなりの理由があるって事だね…これを直すには手間が掛かりそうだ」 ははは…とオタコンは力なく笑う。 少女「で、でも、いい風。凄く気持ちイイよ」 少女は気持ち良さそうに微笑んだ。オタコンもあぁと頷いて見せる。 スネークはプラント内部に入る為のドアに掛かった鍵を外しノブに手を掛ける。 スネーク「だが俺にはあまり余裕を持て施設の完成を待ってられるだけの時間がない。 活動とは同時進行でやらせて貰うぞ。 取り敢えずは水周りと何部屋かを使える状態に…」 ノブを回し、引こうとするが錆のせいで中々ドアが開かない。 スネークはノブを両手で持ち、力を入れ引っ張ってみるが嫌な軋みが聞こえるだけだ。 すると後ろから青年がスネークの横に歩み寄り、俺がやろうと言う様にノブに手を掛け、力任せに引っ張った。 すると擦れた『ズジャジャっ、ガコン』という音と共にドアが開く。
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