紅い月

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紅い月

『我々が動き出すのも…そう遠く はないな…』 ある男がそう呟いた。 『して、アイツらは見つかったのかね?』 『いいえ、見つかってませんよ』 しわがれたガラガラ声の男が独り言のように呟いた。 その独り言のような呟きを拾い上げたのは綺麗な女性の声。 『さて、‘レッドムーン’も動き出すとするか』 この言葉を境に周りにいるのだろう人々が歓声をあげた-- ここで、体が引っ張られるような感覚に陥った。
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