紅い月

1/5
前へ
/63ページ
次へ

紅い月

『我々が動き出すのも…そう遠く はないな…』 ある男がそう呟いた。 『して、アイツらは見つかったのかね?』 『いいえ、見つかってませんよ』 しわがれたガラガラ声の男が独り言のように呟いた。 その独り言のような呟きを拾い上げたのは綺麗な女性の声。 『さて、‘レッドムーン’も動き出すとするか』 この言葉を境に周りにいるのだろう人々が歓声をあげた-- ここで、体が引っ張られるような感覚に陥った。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加