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俺は商店街を抜けて、魔女が居そうな場所を探している
ただ、めぼしい場所が何ヵ所もあるため探すのは困難である
特に、俺のソウルジェムも反応がない
圭一(早く見つけないと……)
いくらビルの屋上を飛び移っても見つからない俺は不安でいっぱいだった
圭一(まどか…、何処にいる……)
こんな夜だと、目はあてにならなくなる
人気のない場所ほど、街灯も少なくなる
俺の不安が焦りに変わる
圭一(せめて、耳がよければ……)
これだけ不気味な静かさだ
誰かが叫べばすぐに気付くほどの静けさ
圭一(まどか……無事でいてくれ)
そう思いつつ、意味がないのに耳を傾けた
もしかしたら、聞こえるかもしれない
そんな無駄なことを俺はしていた
だけど、
その行動が
俺に
【力】を
得た
気がつくと、何から何まで聞こえるほどの騒音と複数の人の声が聞こえてきたのだ
圭一(…なんだこれ?回りはこんなに静な場所なのに、なんでこんなに騒がしいんだ?)
まるでヘッドフォンを付けて、音楽を最大に聴いている感じだ
圭一(…くっ、商店街の方から凄く喧しく聴こえる)
まるで、物凄く耳が良くなった感じだ
圭一(…聴こえすぎだろ…………これ)
やばい……
耳が……割れそうだ…………
倒れそうだ……
だけど、この耳の良いおかげか
ある人の声を聞き逃さなかった
まどか「…いや、いやぁぁぁぁぁぁ!!!」
圭一(……まどか!?……)
そこで
俺は意識を保つ
聞こえた方角からしてあの廃墟の方から聞こえた
圭一(……待ってろよまどか。今行くぞ……)
まだ、耳の騒音からは逃れないが、それでも目的地に向かい。俺は走った
だが、彼は気づかなかった
自分の身体が【白】から【緑】になっていたことに……
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