6話

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放課後 ショッピングモール 圭一「で、なんでお前は、俺と一緒に帰ることになるんだよ……」 中沢「たまには良いじゃねーか」 圭一「全然、良くない」 中沢「お前、最近、俺にたいして言うこと酷いよな!?」 放課後、まどかとさやか、巴先輩と一緒に帰ろうとしたところ、中沢に出会い、俺に大事な話があるから。まどか達と途中で別れた俺は何故かショッピングモールにいてる 圭一「んで? 用件は何? 」 中沢「……上条のことで話があるんだ」 圭一「…! まさか……お前、上条のことが……気になるのか??」 中沢「お前、何か勘違いしてるぞ!? そうじゃない。手のことで話があるんだ」 圭一「……」 中沢「お前が美樹を追いかけにいった後、俺は上条の手を治す為の方法を考えたんだ。そしたら、それに近い症状をテレビで見た気がするんだよ」 圭一「……」 中沢「でだ。実際に調べてみたら治る可能性がある治療を見つけたんだ。それで、俺は真っ先に上条に連絡したんだ」 圭一「……」 中沢「その時は、時間が掛かって夜になっていたけど、連絡はしたんだ。そしたら、手が治ったらしいんだよ」 圭一「……」 中沢「最初は奇跡が起きたんだと思った。だけど、よく考えれば不自然過ぎるんだよ」 圭一「…」 中沢「動かなかった手が1日で治ることってあるのか? 俺が調べた限りそんな記述は見あたらなかった」 圭一「…」 中沢「しかも、それだけじゃない。昨夜、複数の人が夢遊病にかかり、そのかかった人は同じ場所に集まったらしいんだよ。同じクラスの志筑もその一人だ」 圭一「…」 中沢「たった1日で、こんな不可解なことが起きたんだ」 圭一「…」 中沢「なあ剣崎、お前、何か知ってるんじゃないのか? 美樹を追いかけたきっり帰ってこないし、最近のお前、何だかおかしいし……」 圭一「…」 中沢「……剣崎、聞いてんのか?」 圭一「…あ、悪い。聞いてなかった」 中沢「……えー」(長々と話をしたのにそれはないだろ……) 圭一「それより、あそこのフード店で飯にしようぜ。もちろん、中沢の奢りで」 中沢「なんでそうなる!?」 圭一「ほら、とっとと行くぞ」 中沢「ちょっと待て、剣崎!!」 圭一(悪い中沢。今は答えられない。だけど、いつかきっと言うから、それまで待っててくれ)
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