6話

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裏路地 圭一「……何故、邪魔をした」 杏子「分かんないの? あれ魔女じゃなくて使い魔だよ。グリーフシードを持ってるわけないじゃん」 圭一「放っておいたら誰かが犠牲になるんだぞ!」 杏子「だぁからさ、4,5人ばかり喰って魔女になるまで待てっての」 圭一「……本気で言ってんのか?」 杏子「本気で言ってるに決まってるじゃん。もしかしてあんたさ、なんか大本から勘違いしてんじゃない?」 圭一「勘違い……?」 杏子「弱い人間は魔女が喰う。その魔女をあたし達が喰う。これが当たり前のルールでしょ」 圭一「……」 杏子「まさかとは思うけど、やれ人助けだの正義だの……その手のおちゃらけた冗談かますために、あいつと契約したわけじゃないよね? クワガタくん」 駄目だ。こいつを相手にしていると、感情が止まらなくなる 圭一「追いかけないと……」 杏子「タマゴ生む前の鶏を殺らせると思ってんの」 彼女は、俺の行くてを阻む 圭一「……どけよ」 杏子「嫌だと言ったら?」 圭一「無理にでも行くぞ」 次の週間 俺の横っ腹に衝撃が襲いかかり、寛大に吹っ飛ばされた 圭一(は、速い……) 杏子「ふん、トーシロが。ちったぁ頭冷やせっての」 そのまま立ちつくす彼女 杏子「……うぜー、まだ立つのかよ」 だが、俺は立ち上がる 圭一「はぁ……はぁ……」 やばいな、どっか折れたなこれ…… 杏子「んじゃ、また立てないようにもう一撃くらいな!」 槍を構え直し俺に襲いかかる彼女 圭一(あの子よりも速く動かなければ殺られ る) 容赦ない槍の一撃、一撃を辛うじてかわす かわすのに精一杯の俺に対し、彼女は余裕の笑みをしていた 圭一(実力が違いすぎる) 【赤】では勝てない パワーが合っても当たらないと意味がない しかもスピードが足りない となると、こいつに頼るしかない 即座に【赤】から【青】になり 俺は咄嗟に彼女の槍を掴む 杏子「!」 彼女はその槍を捨て、新しい槍を生成する 杏子「油断したよ。アンタ、色によって能力が変わるんだったけ」 圭一(何故、そのことを!?) 杏子「でも、そんなんであたしに勝てんの?」 圭一(確かにそうだが…………ん?) 彼女の捨てた槍を持っていた手に違和感を感じた すると、 槍が長き青いロッドに変わる その姿は、【青い戦士】だった
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