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落書きの魔女結界
圭一「いったい何が起きたんだ!?」
杏子(これは魔女の結界? なんでこんなタイミングで……)
圭一「おい、お前!」
杏子「うるさい。今、考えて……」
圭一「そんなことよりも周りを見ろ!」
杏子「…! ちっ、面倒なことになった」
今、俺達の周辺には使い魔がいた
しかも、俺達を囲むように
数は……何十匹もいるな
圭一「…この使い魔。俺が追いかけていた奴と似ているな」
杏子「こんな状況で悠長に喋ってる場合か」
圭一「確かに」
杏子(さて、使い魔以外の魔力があるから、魔女がいるのは間違いないないんだけど)
圭一「……魔女がいないな」
杏子(こいつの言う通り、魔女がいないのはおかしい。微かにあたし達の近くにいる。でも、いったい何処にいる?)
俺達よりも先に使い魔が動いた
使い魔は何かミサイルみたいなものを撃つ
しかも、それは一斉に撃ってきた
圭一「マジか……」
くそ、囲まれているから避けることも、この武器で防ぎきることも出来ない
万事休すか?
だが、俺達の周りに赤い鎖みたいなものが現れ、使い魔の猛攻を防いでくれた
杏子「…っ、やっぱ、これでもキツいか」
そうか、彼女の魔法なのか
おかげで助かったけど、そう長くは持たないそうだ
圭一「協力しないか?」
杏子「……敵に助けを求めてどうすんの?」
圭一「でも、このままだと俺達は無事ではすまないぞ」
杏子「……」
圭一「俺だけじゃ、無理だけど。お前がいれば……」
杏子「……佐倉 杏子」
圭一「えっ」
杏子「勘違いするなよ? あたしはただここから切り抜けたいだけなんだからな。で、あんたの名前は?」
圭一「……圭一。剣崎 圭一だ」
杏子「よし。んじゃあ、行くぞ圭一」
圭一「ああ!!」
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