6話

6/7
32人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
落書きの魔女結界 圭一「いったい何が起きたんだ!?」 杏子(これは魔女の結界? なんでこんなタイミングで……) 圭一「おい、お前!」 杏子「うるさい。今、考えて……」 圭一「そんなことよりも周りを見ろ!」 杏子「…! ちっ、面倒なことになった」 今、俺達の周辺には使い魔がいた しかも、俺達を囲むように 数は……何十匹もいるな 圭一「…この使い魔。俺が追いかけていた奴と似ているな」 杏子「こんな状況で悠長に喋ってる場合か」 圭一「確かに」 杏子(さて、使い魔以外の魔力があるから、魔女がいるのは間違いないないんだけど) 圭一「……魔女がいないな」 杏子(こいつの言う通り、魔女がいないのはおかしい。微かにあたし達の近くにいる。でも、いったい何処にいる?) 俺達よりも先に使い魔が動いた 使い魔は何かミサイルみたいなものを撃つ しかも、それは一斉に撃ってきた 圭一「マジか……」 くそ、囲まれているから避けることも、この武器で防ぎきることも出来ない 万事休すか? だが、俺達の周りに赤い鎖みたいなものが現れ、使い魔の猛攻を防いでくれた 杏子「…っ、やっぱ、これでもキツいか」 そうか、彼女の魔法なのか おかげで助かったけど、そう長くは持たないそうだ 圭一「協力しないか?」 杏子「……敵に助けを求めてどうすんの?」 圭一「でも、このままだと俺達は無事ではすまないぞ」 杏子「……」 圭一「俺だけじゃ、無理だけど。お前がいれば……」 杏子「……佐倉 杏子」 圭一「えっ」 杏子「勘違いするなよ? あたしはただここから切り抜けたいだけなんだからな。で、あんたの名前は?」 圭一「……圭一。剣崎 圭一だ」 杏子「よし。んじゃあ、行くぞ圭一」 圭一「ああ!!」
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!