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そんなパラレルワールドに存在する、日本によく似た風土の島国、『スワロー国』
その北辺りにある小さな町『クト』
その町を南北に貫く国鉄の『クロップス線』の駅である『クト駅』
スロ・スティーブンソンは、『クト駅』の駅長である。
と、いっても、若冠18歳。
本当はまだ、学校で勉強している歳だ。
「ミンデンさん、遅いですねぇ」
「またどっかで吹き溜まりに突っ込んでなきゃいいけど」
彼の横に立っているのは、研修駅員のロコ・ナロー。
彼女は17歳で、やはり研修駅員になるのには、ずいぶん若い。
二人は、駅務室でおしるこを飲みながら、除雪列車の到着を待っている。
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