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ある午後の――目も奪われる話。
黄「んーーーっ。はぁ、行き先どうするっスかね…。」
と、のびをひとつ。
かなり、体は疲れているようだ。
こんなときは、1人の散歩に限る。
黄「なるべく…ひと目につかない方がいいっスよねー。」
それにしても…。
黄(私服は…ちょっとマズイっスか…。)
でも、そんなことは気にしていられない。
久し振りだ。こんなに自由な午後は。
なにもかも放り出してしまった午後。
まぁ、おしゃれしても街へ踏み出しにくくなるだけだし。
ちょっとラフにフードでも被ってバレないように行くか。
黄「商店街だ…。」
そこの角を曲がると確か路地裏に行くはず。
黄「やっべー。すげードキドキするっスわ。」
なんつーか、漫画みたいで笑えるな。
その時だった。
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