如月アテンション Ⅰ

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ある午後の――目も奪われる話。 黄「んーーーっ。はぁ、行き先どうするっスかね…。」 と、のびをひとつ。 かなり、体は疲れているようだ。 こんなときは、1人の散歩に限る。 黄「なるべく…ひと目につかない方がいいっスよねー。」 それにしても…。 黄(私服は…ちょっとマズイっスか…。) でも、そんなことは気にしていられない。 久し振りだ。こんなに自由な午後は。 なにもかも放り出してしまった午後。 まぁ、おしゃれしても街へ踏み出しにくくなるだけだし。 ちょっとラフにフードでも被ってバレないように行くか。 黄「商店街だ…。」 そこの角を曲がると確か路地裏に行くはず。 黄「やっべー。すげードキドキするっスわ。」 なんつーか、漫画みたいで笑えるな。 その時だった。
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