如月アテンション Ⅱ

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黄「はぁ~…。」 昔からなんでかちょっと人目を引いてしまう。 黄「まぁ、それも慣れ初めてしまいそうなんスけど。」 そういえば昔、聞いたことがあるっス。 こんなの何て言うんだっけ。 あ~~。思い出せねぇっス。 黄「あ゛ーーーー。もう嫌な体質っス。こんな体質なければいいんスけど…。」 なーんて、こんなこと言えるはずがない。 あんな鬼のようなマネージャーに言うなんて命が何個あっても足りないっス。 黄「ふぅ。もう騒ぎたくないし。 帰るっスか。」 帰り道を帰っていき、大通りを抜ける。 ざわ…。 「だからいったじゃん!ここらへんにさっき黄瀬くんがいたって!!」 「ほんとだったんだ。きゃー、写メ写メっっ!」 大通りが自分が来た瞬間に変わった。パニックだ。 どこにいってもさわぎたてられるばっかり。 もう、モデルなんて辞めちゃいたいな。 こんなことになるなんて、あの日のバカな俺は単純思考で。って今もか。あのスカウトを受けてしまうなんて。 「ねぇねぇ、君!!イケメンだね~~。モデルとか興味ないかなぁ?!今、募集しててさっ。君だったら絶対大丈夫だよ!!」 黄「え…?俺っスか??」 取り敢えず女子に騒ぎ立てられたり、見んなと違う立場、スポットライトに当たってみたい。 なんて夢描いちゃったんだよな。 散々だ。言えない。俺がホントはモデルを辞めたいと思ってます…なんて。
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