15人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
黄「はぁ~…。」
昔からなんでかちょっと人目を引いてしまう。
黄「まぁ、それも慣れ初めてしまいそうなんスけど。」
そういえば昔、聞いたことがあるっス。
こんなの何て言うんだっけ。
あ~~。思い出せねぇっス。
黄「あ゛ーーーー。もう嫌な体質っス。こんな体質なければいいんスけど…。」
なーんて、こんなこと言えるはずがない。
あんな鬼のようなマネージャーに言うなんて命が何個あっても足りないっス。
黄「ふぅ。もう騒ぎたくないし。
帰るっスか。」
帰り道を帰っていき、大通りを抜ける。
ざわ…。
「だからいったじゃん!ここらへんにさっき黄瀬くんがいたって!!」
「ほんとだったんだ。きゃー、写メ写メっっ!」
大通りが自分が来た瞬間に変わった。パニックだ。
どこにいってもさわぎたてられるばっかり。
もう、モデルなんて辞めちゃいたいな。
こんなことになるなんて、あの日のバカな俺は単純思考で。って今もか。あのスカウトを受けてしまうなんて。
「ねぇねぇ、君!!イケメンだね~~。モデルとか興味ないかなぁ?!今、募集しててさっ。君だったら絶対大丈夫だよ!!」
黄「え…?俺っスか??」
取り敢えず女子に騒ぎ立てられたり、見んなと違う立場、スポットライトに当たってみたい。
なんて夢描いちゃったんだよな。
散々だ。言えない。俺がホントはモデルを辞めたいと思ってます…なんて。
最初のコメントを投稿しよう!