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「シンの過去最高の笑顔が撮れたぁあああ!!」
.....ルキ。
「だからお前、毎回台無しなんだよ!!」
「ガッ!?...写真は死守したぜ!!」
ダイヤモンドより硬くしたチョコバット(本日2回目)で頭をぶん殴ってやったのに
なんで頭が潰れねーんだよ、化物め。
俺が受け取ったチョコをそっと机に置いて座ると
ハリスとアリスも俺を挟んで座る。
「チョコは僕の手作りだよ!お兄ちゃんに教えてもらったんだ!」
「包装は私が創ったの!お花は、お兄ちゃんに教えてもらって、ちゃんと手で編んで作ったんだよ!」
ハリスとアリスの手作りチョコだと!?
「ありがとう、大事に食べる」
パシャッパシャッ!
...お前の功績(双子のサポート)に免じて
そのカメラは破壊しないでおいてやる、ルキ。
慎重に花の形のリボンとラッピングを外して
形状維持結界を施した透明なケースに入れ
空間の中に保存。
箱の蓋を開けると
シンプルな、台形のチョコレート。
一番上の面は正方形の、市販のやつより一回り大きめな物が4つ入っている。
「チ□ルチョコか」
「□が意味を成してないですよ。」
ルキ、お前そういうのは言ったら駄目だろ。
「パパが初めて食べたチョコなんでしょ?
「お兄ちゃんに教えて貰ったんだよ!」
ん?
「カイトに貰って食べたのが初めてで、それがチ□ルチョコだったんですよね」
「僕達も知らなかったよ」
「シンのチョコ狂いはカイトさんのせいかー」
ルキ、てめえ...勝手に教えやがって。
「.....お前、逆立ちでチョコたっぷり入ったバケツ足に乗せて城内100周してこい。」
「照れ隠しがヒドい!?」
いーからさっさと行ってこい。
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