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絢斗は中学の頃から、それはもう人気でしょっちゅう女子から告白されていた。バレンタインなんて紙袋を何個も持って帰って来て、俺に全部食えと恐ろしい命令までして来た
こんなにモテて彼女なんて選び放題なのに、何故か絢斗は今まで一度も彼女を作ることはなかった。
「絢斗何で彼女作らねーの?」
昔ふと軽く聞いたこの質問に、絢斗はひどく悲しい顔をした
結局あの質問は答えてもらえなかった
あの悲しい顔が忘れられなくて、あの日を境に俺は恋愛話は自然と避けるようになっていた
「佐々木って何で1回も彼女作んなかったんだ?」
おおぃ!!
人がせっかく避けてる話をアッサリ持ち出すなぁー!!
「女は面倒だから」
シーーーーーン……
絢斗さん…近くにいる女子がかなりショックを受けてます。
「へぇ~。じゃあ好きな奴とかいないんだ?」
ショックを受けていた女子の目がギラッと見開く
女怖ぇ~~~!!
「……いるって言ったら?」
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