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家に帰りベッドの上でゴロゴロ漫画を読んでいると、部屋がノックさた
「悠~、ちょっといい?」
真央か。
「どーぞー」
「お邪魔しまーす」
昔は絢斗同様、お構いなしなしにノックなんてしないでズカズカ入って来ていたのに、中学の半ばぐらいから必ずノックをして入るようになり、話し方も振る舞いも少しおしとやかになった
思春期の女の子は色々大変そうだ
「どしたぁ?」
「あ、うん…えっと~」
ハッキリしないな…どうしたんだろうか?そう言えば、今日は態度も少しおかしかった
「真央?何かあったのか?」
「ううん!ただ悠にちょっと聞きたい事があって…」
聞きたい事?
「あ、絢斗の好きな人って誰か知ってる?」
何で真央が絢斗の好きな人を気にするんだ?
もしかして……真央は絢斗を?
「悠…?」
「えっ!あ、悪い…俺も知らないんだ…」
「…そっか」
目を伏せて落ち込む姿に、胸が痛くなる
「真央、もしかして…」
絢斗が好きなのか?と続けようとしたらそれを遮って
「違うの!!た、ただ幼なじみなのに、何も聞いてなかったから悠は知ってるかなぁ~て!」
「あ、あぁ、まぁな~。俺もビビったし!でも絢斗はっきり好きな奴がいるって言った訳じゃないしな…」
真央は違うと言ったが、俺にはそうは見えなかった
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