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「もし、絢斗がそれらしい事言ってたらまた教えてやるよ」
「悠、ありがとう」
ふわっと笑うその笑顔はやっぱり、昔とは少し変わって恋をしている女の子の顔だった
それから、しばらくたわいのない話をして真央は自分の部屋に帰って行った
ドカッとベッドにダイブする
高校生になった瞬間に何か色んな事が一気に変わってしまったような錯覚に陥った
絢斗は好きな奴がいるかも
真央は多分、絢斗が好き
2人がもし、恋人同士になったら俺は邪魔じゃないか…?
2人の時間が増えて、段々俺と距離をとっていくのか?
そんな未来を想像して、すごく悲しくなった
いつまでも3人一緒にいられるなんて事は思ってない。
だけど、今はまだ寂しい…
俺は笑って祝福してやれるのか?
悶々と考えていると、枕が濡れているのに気付き焦った
「何泣いてんだ俺…」
頬をグイッと乱暴に拭う
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