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「悠は、可愛いよ」
「……うざい」
絢斗はよく俺に対して「可愛い」と言うが、毎回毎回うざいったらない
男から「可愛い」なんて嫌みでしかない!!
「褒めてんのに」
「可愛さなんて俺は求めてねーんだよっ!」
「悠は、そのままでいろよ」
コイツ…話聞いてんのか?
はぁ~と溜め息をつきヘアセットに専念する
絢斗も近くにあった漫画を手に取り、ベッドに横になる
それからしばらく格闘して、ようやく納得のいく髪型に出来た
「うしっ!完璧!」
「無駄な抵抗だな」
面白くなさそうな顔で呟く絢斗にムッとするが俺は心が広いからスルーだ
「真央来ねーな?」
「あぁ、そろそろ時間だし外で待ってようぜ」
「そうだな」
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