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席は自由だったので、とりあえず俺達は固まって座る事にした
「窓際の後ろが空いてるなんてラッキーだな!」
「だな。寝てもバレねー」
「も~絢斗は寝てばっかだよね!」
俺は窓際の一番後ろに座り、その隣に絢斗、絢斗の前に真央が座った
俺の前の席も空いてるのに、あえて真央は絢斗の前に座った
その時の俺は、どうせなら窓際のほうが絶対いいのにと思ったが、何故か言ってはダメなような気がして視線を2人から窓から見えるグラウンドに移した
そこには先輩らしき女子生徒がベンチでお喋りをしていたので
それをボーっと眺めていたら隣からいきなりガンッ!と椅子を蹴られた
「ビビんだろーがっ!!」
仕返しに絢斗の椅子を蹴る
「悠の鼻の下が伸びてて不細工だったから」
「誰がいつ鼻の下伸ばした!!つか、不細工言うなー!!」
ムカついて絢斗を睨むと、絢斗は至って冷静にかつ、バカにしたように鼻で笑いやがった
「………」
ふっ、冷静になれ俺!
高校生活は一味違うんだ!!
何も反撃しなくなった俺に絢斗は少し残念そうな顔をしていた
な、何でそんな顔すんだよ…
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