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「おっ!ここ空いてる?!」
爽やかなスポーツマン系の男がにこやかに、俺に話かけてきた
「あぁ、空いてるよ」
「やった~!」
ドカッと席につきまた爽やかな笑顔で後ろを向く
「俺、工藤瑛太(くどう えいた)よろしくなー?」
ふむ、コイツは感じがいいやつだな。いいダチになれそう!
「俺、森川悠だ。よろしくな!」
「知ってるよ~お前、有名だもん」
はっ!?
工藤はニコニコと笑顔のままだ
「な、何で?」
「森川の幼なじみは、佐々木!みたいな?」
全然嬉しくありません。
なんだそれ!!
何かチラチラ視線は感じるな~とか思っていたのはそう言う事か!
「あれ、怒った?」
「……別に!」
「あははっ!悪ぃ悪ぃ怒るなよ」
工藤は怒った俺の頭をわしゃわしゃと撫でた
「うわっ!やめろー!」
ジタバタと暴れていたら、急にグイッと横に引っ張られて椅子から転けそうになる
「ぎゃっ!!!」
何事かと顔を上げると絢斗が工藤を睨み付けながら俺を片手で抱き締めるような体制になっている
な、な、なんで?!
近いから!!
「なに悠にちょっかい出してんだよ」
「うわ!佐々木だ!!うそ、お前も同じクラス?!」
「俺が質問してんだよ」
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