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「たたた!大変申し訳ありませんでした!!」
「そ、それより早く降ろして下さい」
「た、た、只今!!!」
青筋を顔面表白しながら土下座する千尋プルプルと震えながら健二の言葉を待つ…刑は軽いとは言い難い。
軽い刑なら、従者として…重い刑なら奴隷として…前者なら10年、後者なら30年…とても富豪の娘や貴族なら耐える事は難儀だ。
千晶も足元がガクガクと震えている、自分の妹が奴隷として行ってしまう時に自分を犠牲にしようと決心していた。
「じゃあ…バイトのお茶くみを、お願いします。」
「「は??」」
呆気にとらわれてしまった二人。
王族に無礼をしたのに、お茶くみだけ??現代・王族のしきたりを学ばさていない健二は、無知だが…なんとなく二人の反応があった為に《貴族にまつわる事で千尋が大変な事になるのは、素人でも分かるくらいにコッチに伝わっていた》からだ。
「え~と…駄目かな?」
「あ、ありがとう御座います!!!!」
土下座しながら深々と頭を下げる千尋。王って割と大変?
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