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「兄さんが…待ってる?」
「はい、そうそう【異次元の王】健一様の言伝を忘れていました。今日中にトランス・レイダーを殲滅するようにと…」
「!?」
ウルグアイの、言っている意味が理解できなかった。健一はそんな事を言う人物ではない…、何かの間違えだ。【異次元の王】とは?三年の間に何かが起こったのは、スリーピングに選ばれて自分が【剣の王】になったのでわかる。
兄さんに、事情があるのではないか?と疑問を頭に思い浮かべる。
三年という月日で、衝撃たる何かを…何かを得たのだ。
「ふふ…何か話したい顔ですね?」
「いえ、兄さんからは自分から会いたいと思ってましたから」
真剣な視線をウルグアイに向ける。
たがニコニコして表情だけで、少し不気味さがある。ただ…そこに存在するドス黒いオーラは何時でも戦闘を開始するような気がした。
「話しが早くて助かります。では…」
「ちょっと待って下さい。俺がこの場所に居る事を何で知ってるんです?」
「何の事でしょうか?」
ウルグアイは、とぼけているがそんな事は通用しない。現に武器を所有している時点で戦闘をするつもりで健二に近づいたと思ってしまう。
スリーピングを剣に変形させて、臨戦体制になる。ウルグアイは苦笑いしながら言う
「まったく、お芝居は苦手ですよ。健一様には済みませんが…貴方には消えてもらう」
「!!??」
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