奇襲

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黒い炎が、ウルグアイを包み込む…スリーピングが変形して両腕に取り付く。 「お初にお目にかかります。【黒王】とお呼び下さい」 「黒い炎…黒神の龍??」 「ご存じだとは思いませでした。綺麗ですよね?そもそも、スリーピングには神が封印されているなんてゲームや漫画だけだと思っていましたから驚いてますよ」 「王と神が交わる時、世界の全てを手に入れる。」 「お伽話だと思いますが、世界を手に入れるのは【次元王】たる我が君主…一番最下層の【剣王】とは比べるまでもない。邪魔なんですよ真崎健二殿!!!」 黒い焔がグルグルと向かってくる。避ける暇もなかった、剣で受け止めて近くの森に吹き飛ぶ。 何本も折れた木に、黒い炎の残りから瘴気が拡がる。煙の中からウルグアイが高速で拳打をラッシュさせる。 何度も腹や顔面を殴り続けられて健二は意識を失う。 「剣王とは名だけか?」 「うぐ…王なんて…俺はなりたくなかった…」 ウルグアイは血管が浮き出る程に怒り狂う…、我が君主の弟様がこんなに弱く同じ血筋だと思うだけで、腹立たしく見てるだけで不愉快になった。 「貴様は王では無い…」 「ふふ…神や王なんて…この世界に居ない、いるのは泥臭い人間だけさ。人は神や王には絶対なれない」 「戯れ言をーーー!!!」
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