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人には我慢の限界がある。人生は川の流れのように緩やかな御心を持って生きれば、自分にも幸せがやってくると自負していたが…。
今日をもって理性を辞任したいと思います。良いですね?ああ神よ…金髪ツインテールに裁きの力を与えたもうれ。
「おやおや…肩がガチガチです。私めがマッサージをさせて下さい」
「…雑巾に触られるなんて嫌だわ」
くっ…そう来たか!しかし…回避せねば。
肩を掴み、強引に揉みほぐす。悶える姿は愉快の極めだった。終わった後は顔を赤らめて「お、覚えてなさいよ…アフン!?」と悶え声を手で必死に抑えてた。
よし…奴は居ない。今だ!!
とりあえず、ホールを抜けて千晶の元に駆け出す健二。だが広いこの家に慣れない者は迷うと事前に千晶から聞いていた。
どうしよう…迷った。
踊り廊下、前方には運動をする体育館みたいな建物が見える。ダンダンとボールが弾む音がすると、バスケットホールが転がってきた。
「……ボール取って」
現れたのはボーイッシュ娘、汗でダラダラな表情はフルマラソン並の疲労感がこっちにも伝わってくる。
「ああ…ハイ!どうぞ!」
「…ありがとう」
ジッーと見つめられる俺は、どうしたらいいのか分からず。苦笑いしていた。
「………違う…以外」
「 何がです?」
「写真より…かっこ悪い」
ガクっと肩を落す、アハハ…わるうござんしたね!?俺は世界一恰好悪いですよこの野郎!
あ…涙が出てきた、カウセリングを要求します。
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