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Ｔ-レックスはゆっくりと迫って来る。
歩幅が大きい為、数メートルを一歩で来るわけだから、早く感じるのは言うまでもない。
あー！もう！なんなんだよ！
いきなりゲームの世界に来て、長ったらしい説明のわりに開始５分で死亡？
意味分かんねぇよ。
こんなのに人間が勝てるわけねぇだろ。
Ｔ-レックスは翼の前で足を止める。
―――グガァアアアア！
目の前での咆哮。
頭かち割れるかと思った……
Ｔ-レックスは口を大きく開け、翼を頭から丸呑みしようとする。
それがスローモーションに見えて、俺死ぬんだなって分かった。
もうなんか、どうでもいいや…
この短時間ですげー疲れた。
悪い夢なら早く覚めてくれ。
俺は目を瞑った。
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