夜に紛れる

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薄いヴェールをまとった 夜が 辺り一面にはびこる ぼんやり空を眺めたら いよいよ夜が闇を増す 寝息をたてるあなた 長い睫毛にキスをした たまらなく愛おしい ひとり熱を帯びる身体 夜風にさらせば なお熱く 一輪挿しの薔薇 ヒラリと一枚 花びらが落ちた それを合図に 再び 重なる
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