2人が本棚に入れています
本棚に追加
「自分が馬鹿だって自覚できてたんだ?」
「いや、十六夜の『馬鹿』はあいさつみてえなモンだし、気にしてもしょーがねーだろ」
なっ!?
「そんなわけないでしょ、馬鹿!」
……………………………あ。
「はい馬鹿いただきました~」
「いっ、今のは違うのよっ。あれはそういう馬鹿じゃなくて、えっと、とにかく違うのよ、馬鹿ぁ」
「はい、二馬鹿追加っと」
「…………、」
「お、おい、なに笑顔で包丁持ち出してんだ、馬鹿!!」
なによ。仁だって『馬鹿』って言ってるじゃん。
「そーいえば昼の件、詳しく聞けてなかったっけ」
「はい?」
私はできるだけ『狂気的』っていうか『ヤンデレモード(?)』みたいな表情を作りながら、甘美な響きさえ感じる声色でこう言った。
「洗いざらい白状しないと―――ヤッちゃうよ?」
最初のコメントを投稿しよう!