奥州へ

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「……」 「ぼんてんまるさま」 「!誰だ!」 「初めまして大和の姫の紅と申します」 「大和の?」 「はい」 「…俺が気持ち悪くないのか‥」 「ではぼんてんまるさま‥私の髪と眼は気持ち悪いですか?」 「いや‥凄く綺麗だ‥」 「私もぼんてんまるさまの眼は綺麗だと思っています」 澄んだ綺麗な眼‥この眼で世界を見ていく方‥ 「本当か?」 「ちちさまから嘘を申されるなと言われておりますので‥」 庭で隠れていたら、女の子に話し掛けられた 大抵俺を見ると気味悪がるが、この女の子は何もなく、逆に自分の髪と眼の事を聞いてきた。 綺麗だ‥素直にそう思えた。 紅‥あいつは俺の右目に触れてきた‥ 気味悪がる事もなくこの右目に口付けをしてきた。 「‥紅は‥何故ここに来たんだ?」 「ぼんてんまるさまの母方の妹‥華姫様が私の母だからです」 「華おば様の‥」 だからか‥何処かおば様に似ていた‥
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