奥州へ

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「梵天丸様ー!梵天丸様ー!」 「小十郎!俺はここだ!」 俺の声を聞けば、小十郎はすぐに来てくれた。 「梵天丸様‥そちらは‥」 「初めまして大和の姫の紅と申します」 「大和の‥私は片倉小十郎と申します」 「私の前では普通にしていて下さい‥」 小十郎は渋っていると母上が‥ 「紅姫‥そのような化け物といては参りません‥此方へ」 化け物‥ そうだ‥俺は化け物なんだ‥ 「いえ、ぼんてんまるさまは化け物ではありません!ぼんてんまるさまは紅の友達です」 紅‥ 「‥ッ」 母上がどこかに行くと、しばらくして父上が来た。 「紅姫‥本当に梵天丸を友達とよべるかな」 「輝宗様‥紅は梵天丸様と友達になりたいです‥この方はとても綺麗な方です、病にも負けずにこの方は生きています」 強い眼差しは、華姫を思い出される‥ あの子も梵天丸の為にとそばにいたが‥大和に嫁に行き‥亡くなってもなお、華姫の意志は子に託されるのか‥ 「今宵は宴だ!!」 宴だ‥か‥
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