ブルーフェニックス

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ギルドってこんな感じなんだなぁっと物珍しくキョロキョロしていると 受付の娘が「何か珍しい物でもありましたか?」と聞いてきた そりゃ元々はこの世界の住人ではないのだからこの世界の物全てが珍しいのはおそらく僕じゃなくても普通の事だろう だが、そんな事をこの娘に言える訳もないので「いやなんとなくギルドってこんな感じなんだなぁって思いまして」なんて当たり障りない返事をしておく 「そうですか」 と受付の娘が言い、その後からは会話もなくその魔力と属性とやらを測る部屋についた。 「つきましたよ」 と一言受付の娘が言い、ガチャ…と音をたててドアが開く 特になんの変哲もない部屋だ、ただ部屋の中心に二つの水晶があることを除いて。 「あの水晶はなんですか?」 「あぁ、あの水晶で魔力と属性を測るんですよ」 「そうなんですか。」と取り敢えず返事をしたものの、あの水晶で魔力や属性を測る? 一体どうやって測るのだろうか…? 疑問は絶えず出てくる だが、流石にどうやって測るのですか?なんて聞くのは不自然なのだろうか? 悶々と一人首を傾げていると 受付の娘が何かを察したのか 「あの二つの水晶の上に手を置いて魔力を流せばいいんですよ」 と親切に教えてくれた だがこの後も一つ問題があるのだ 魔力とはどうやって流したりするんだ? まぁ流石にそんな事は聞けないので試してみるのが最善か。 と勝手に納得して 水晶の上に両の手を乗せる …………パァァッ 一瞬光ったあと水晶に何かしらの変化が起きたらしい 受付の娘がなにか顔を百面相さしている 「どうしたんですか?」と受付の娘にたずねてみると 「い、いえなんでもあ、ありませんよ!ち、ちょっとここで待っててくださいね!!」 と慌てた様子で部屋から出て行ってしまった 一体何があったのだろうか まぁ受付の娘が来るまではどうもこうもしようがないのでじっと待つことにした。
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