World End

01 眼帯の少女

「っ……真菜(まな)、脅かすなよ」

そこに居たのは、僕の友人である同級生の少女 相沢真菜(あいざわ まな)であった。

見た目は至って普通の体育会系の少女、短めの黒髪に整ったスタイル、そしてスカートの下から覗かすスパッツ、分かりやすい運動好きといった感じの見た目だ。

そんな真菜は、軽く驚いてる僕を見てニシシッと綺麗な歯を見せながら笑い言う。

「ごめんごめん、何だか相馬が元気なさそうに歩いてたから、元気を注入してあげようと思ってね」

「別にお前に注入されるほど元気抜けてないよ……」

僕がそう言うと、真菜は相変わらず笑っている。

……僕が真菜に出会ったのは、実に入学式当日からであった。

彼女とは、式典の時に隣に座り合わせたと言う理由から会話をするようになり仲良くなったのだ。

彼女はとても良い奴で、女子との会話が苦手な僕でも話しやすい、とても気さくな人間で。

男女問わず校内に沢山の友達が居る、更に運動神経が抜群な真菜は、実に5つもの部活動を掛け持ちしてるらしい。