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トテトテトテ
?「けどよぉ、結局田舎侍だろ?」
?「まぁな…」
トテトテトテ
?「ん? 今、音しなかったか?」
?「いや 気のせいだろ」
談笑する二人の牢番は、暗くなる空を見ながら暇をつぶしている
日がな1日、彼等下っ端は暇を持て余していた
ズボッ!!
?「…Σ やっぱ音しねぇか?;」
?「だから、気のせいだって言ってるだろ(呆」
ちょっとした口論を繰り広げる二人の数メートル先には、小さな茂みがある
その葉は不規則に揺れていた
ガサガサ ピョンッ!
トタタタタッ!
?「ほら、何も居ないだろ?」
?「気のせいか…」
門番達のすぐ後ろ
無意味な歩腹前進をする物体は、ズルズルと屋内へと消えた
―――――
沖「ヘェ…山崎さんは敵地で孤独してるんですね
この際、新しい観察方雇いましょう(黒笑」
土「何都合よく消そうとしてやがんだ;
とにかく、島田に探らせる」
沖「あれぇ~? 奪還しないんですか?
山崎さん、可哀想ぉ」
土「阿保か! 下手に動ける訳ねぇだろ
山崎も観察の役割を理解してるはずだ」
険しい顔つきの土方
集まった幹部達も表情が晴れない
唯一、沖田だけは薄ら笑いを浮かべ楽しそうに事の展開を見ていた
土「事によっては捕り物になる…各隊いつでも出れるようにしといてくれ」
南「近藤さんの留守中ですが、我々が先導をとりますので…くれぐれもそのつもりで」
足を引っ張るな
そんな威圧的な山南の台詞に沖田は内心吹き出していた
沖(刀の手入れと…あΣ月白に餌をやっておきましょう♪)
散り散りに部屋へと戻るなか、沖田は懐を漁って金平糖を取り出した
―猫って、金平糖…食べるでしょうか?……
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