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などと、長ったらしいメールを読み終える頃には朝食も食べ終わり、家を出なければ行けない時間になっていた...
その長文メールに、「サンキュー」と手早く打ち、送信した。
(ちょっとばかし、ゆっくりし過ぎたかな)
俺は制服に着替え、さっと家を出る。
そして。
ある、御食事所に向かう。
5分程歩くと看板が見えて...
和食専門店『ワカ』についた。
数十年前からあるという、この店は年季が入っているが、今も輝きを失うことはなく輝きつづけている。
俺はワカの、のれんをくぐり中に入る。
「和佳子さん!お邪魔します!」
すると、和佳子さんは厨房から顔だけ出し俺の姿を確認する。
そして、優しい声で...
「あらあら、詩音ちゃん
一週間振りぐらいねー
元気にしてた?」
和佳子さんはここの店長件、女将さんで年は60代後半ぐらいだと思う。
俺は和佳子さんには感謝しても、しきれないほどの恩がある。
だから、俺は毎朝こうして...
「はい、病気の一つもなく健康そのものです!
それより...
あいつまだ寝てますよね...」
あいつとは...他でもない
よく言えば幼馴染。
悪く言えば腐れ縁。
「あの子ったら私がやっても、ちっとも起きやしないから...
毎日、詩音ちゃんに起こして貰っちゃって...ごめんなさいねー」
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