新しい春...そして出逢い

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「いえいえ。 これで5年目ですから... 流石に慣れましたよ...ってことで『ハルカ』起こしてきますね」 和佳子さんは「ありがとう」とお礼を言ってくれて、お店の準備に戻った。 俺は階段を上がってハルカの部屋の前に立つ。 コンコン ノックをするが予想どうり返事は無い。 「入るぞ、ハルカー?」 中にはいると部屋中に甘い匂いが充満している... この匂いはこいつ特有の『サクラ』の匂い。 嫌いじゃないが、どうにも苦手だ... そして、ベッドに直行する。 ベッドの上ではハルカが、物凄く気持ち良さそうに寝ている。 ...よだれまで垂らして。 それにしても... (こいつ寝顔だけは可愛いんだよな...) ふと時計をみると結構やばい時間になっていたので、目の前で寝ている『黒狐 ハルカ』(クロコ)を起こすことにする。
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