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冒頭の部分です。
〈受像者〉
aというがっこうとbというがっこうのどちらにいくのかと, 会うおとなたちのくちぐちにきいた百にちほどがあったが, きかれた小児はちょうどその町を離れていくところだったから, aにもbにもついにむえんだった. そのまよわれることのなかった道の枝を, 半せいきしてゆめの中で示されなおした者は, 見あげたことのなかったてんじょう, ふんだことのなかったゆか, 出あわなかった小児たちのかおのないかおを見さだめようとして, すこしあせり, それからとてもくつろいだ. そこからぜんぶをやりなおせるとかんじることのこのうえない軽さのうちへ, どちらでもないべつの町の初等教育からたどりはじめた長い日月のはてにたゆたい目ざめた者に, みゃくらくもなくあふれよせる野生の小禽たちのよびかわしがある.
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