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ある年、東と南が同盟を組みます。
両国の長は共に穏健派で、末長く両国の繁栄を、を方針に掲げました。
目的通り両国間で貿易が始まりました。
南の国は産業技術と農業技術、東の国はあの石を貿易の中心としました。
石を購入した南の貴族は今までにない宝石を見て、感嘆の声をあげました。
しかし、そんなこともつかぬ間のように批評が東の国に伝わります。
宝石を購入した者が触れた瞬間にロウソクに火が付いた、竜巻が発生したなど不思議で不穏で不可解な噂がたちます。
その噂に東の国は焦りました。
農業も産業も未発達の国をなにも見返りなしに面倒を見てくれるはずがないのです。
貿易はおろか、同盟を破棄されるのではないかと東の国は恐れました。
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