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何かこの状況を打破できる道具はねぇかって腰の袋を漁ってみたんだよ。
そしたらよ、何か変な感触が指にあったわけよ。
それを取り出してみるとさ
見たこともないやつが入ってたんだ。
で、マジマジと見ていたら
…何かが語りかけてきたんだわ。
『これを使え』
ってさ
で、一か八かそれを掲げてみると
運営者のやつらが苦しみだしたんだ。
これまた奇声をあげてな
で、確認のために一体倒してみたら…
いや、人ならありえないんだが…
ドロドロに溶けて消えちまったんだよ
まあでも、これじゃあ追ってこれそうにもねぇから
すたこらさっさと逃げたわけなんだが…
今になってみたら、もうちょっと調べてみた方が良かったかもしれなかったぜ。
―――んで、これがその時のやつなんだが」
柊雨は袋から手のひらサイズの鏡を取り出して
それをカウンターに置いた。
「今は、何も感じないし起こらないんだなぁこれがよ」
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