>>To be next story

2/2
前へ
/30ページ
次へ
―――突き出したはずだった。 「ありがとう、この『   』は私がもらうよ…」 「さよならだ…ニコラス…」 …私が突き出されていた。 無情にも、店の扉は閉まる。 そして、私の世界は光に包まれた。 「いやぁ騙された…顔が見えないから誰だかわからなかったよ…」 光の中を落ちていく… いや、上がってるのかな? まあ、わからない。 「実は、演技派だったんだね…」 光の空間に、私の独り言が吸い込まれていく。 「ああ…君は… …いや、私は…」 いったい何から逃げていたんだい? 「もう、わからない…」 そして、私の意識は… 光に呑まれていった。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加