プローローグ。私は。

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すると、しばらくして、 いいょ。 こっちからかけるからまっててな? ってきた。 やっと話せる! そんな風にうきうきしてた。 そして、着信音が鳴った。 もしもし。 俺やけど分かるかな? とてもイメージとは違い低い声だった。 声からして、30さいくらいかな? なんて思った。 はじめまして! 千穂です。 他愛のない挨拶から話が弾み、 時間が過ぎてゆく。 気が付けば3時間も話していた。 でもね? どれだけ話しても、 一体このゆうという人物がなんさいなのか。 何処に住んでいるのか? 仕事は何をしているのか。 全く教えてもらえなかった。 ただただ、私の仕事に対するぐち。 今の悩み。 そんなどうでもいい話をただただ、 ぅんぅん。って聞いてくれて、 それが何だかとても心地よかった。 それからというもの、ゆうとは毎日電話をするようになった。 気が付けば、起きて電話。 お昼も電話。 夜も電話。 ずっと電話しまくっていた。
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