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おれはケータイ電話の画面をとじると、瞳をとじて目のまえにひろがるはるか未来の景色を空想した。 あたたかな風にふかれてひらひらと舞う花びらは、木のしたではしゃぎまわるラブの姿に見えるだろう。 きっとおれはいつまでも、昔きいたあの曲をひとりしずかに口笛にして、なつかしんだりするんだろうな。 昔みたいに直接この目で確認できないのはほんとはすごく残念だが、それはそれでしかたがない。 おわり
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