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泰久は的場教頭に
「教頭の息子が里奈をいじめています、今日だって殴られて怪我をさせられてます。」
と報告する。
すると的場教頭は信じられない言葉を言い放つ。
「ホントにいじめらちょっとか?」
半信半疑な的場教頭に泰久は里奈を見れば一目瞭然だと言うが証拠にはならないと言われてしまう。
詩織が涙しながら
「先生達は生徒の味方じゃないんですか?」
と的場教頭に言うと
「当たり前よ味方じゃわ、でも、実際は自作自演やったりする例もあるから聞いちょるとよ。」
更に、
「先生の息子は真面目やからそんな人を殴ったりするような子じゃねぇからねぇ、いじめを公表すれば学校の評判に関わるから。」
と言い放つ。
その言葉に里奈も泣き崩れた。
泰久は的場教頭を睨みつけ
「生徒がいじめられて苦しんでるってのに先公は見てみぬ振りかよ、先公は勉強教えてりゃそれでいいってのかよ。」
と言うが的場教頭は先生達も忙しいからと言い三人を追い出してしまう。
里奈はどこかへ走っていってしまう。
里奈を詩織に任せて泰久は職員室に再び入る。
「忙しいといっただろ、出て行きなさい。」
的場教頭が言うと
「誰が出て行くかよ、生徒の話もろくに聞きやしねぇ先公が偉そうに説教してんじゃねぇよ。」
泰久は的場教頭に言った。
「桐谷、教頭先生に失礼やろが、謝れ。」
上原先生が泰久に言うと
「誰が謝るか、生徒が苦しんでるのに助けようとせず学校の評判だけを守るってのはおかしいじゃねぇかよ。」
泰久は訴え続けた。するとPTA会長の秋山紀子がやってくる。
「どうしたんですかこの騒ぎは。」
紀子が的場教頭に言うと的場教頭が事情を説明する。
「家の子がいじめをするはずないですよ、真面目で頑張り屋なんですから。」
笑いながら言う紀子に泰久は怒りを爆発させる。
「真面目だからいじめをしないって結論がどこにあんだよじゃぁ今すぐ見せてくれよ、見せられる訳ねぇよなぁ親の前では態度を変えるんだから。」
紀子は逆ギレし帰ってしまう。
的場教頭が学校の評判が落ちたらどうしてくれるんだと言うと泰久は
「そんな形だけの評判なら俺がぶっ壊して一から作り直してやるよ、本当にいじめのない豊かでみんなが笑える学校になぁ。」
と言い放った。
すると、詩織が戻ってきた
「桐谷君大変、里奈が…。」
なにかを察した泰久は詩織を先頭に走り出した。
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