プロローグ

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だけど、それをしないと金がもらえない。 金がもらえないってことは飯が食えない。 飯が食えなくなったら死ぬしかない。 いくら人生がつまらないからといって苦しい思いをして死ぬのはあまり気が進まない。 だから働く。 生きるために。 「あぁ~、仕事変えてえなぁ」 俺はベッドに横になりながら、さっき郵便受けからとってきた広告を見る。 んー、やっぱり目ぼしい仕事はないなぁ。 給料が高いものは重労働だし。 かといって楽なものは時給が低い。 こんなのやってらんないよなぁ... かといって、派遣でずっとベルトコンベアに向かってるのもなぁ... 人とのおしゃべりが大好きな俺には、大分向いていない仕事だ。 コミュ障になってしまう。 そうこうして広告をパラパラとめくっていくと、とある見出しに目が吸い寄せられた。
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