書籍化作品とその批評、批評への批判

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 これは私見ですが、一般的な書籍と比べればケータイ小説出身の書籍はやはり劣るでしょう。ケータイ小説が広まったのは、無料で読め気軽に書けるからですからね。  最初からお金を取る事を目的とした一般書籍と比べ見劣りするのは仕方のないことなのかもしれません。  ですが、書籍化と言うプロへの道へ足を踏み入れた以上それでは済まされないんです。  これは作者だけではなく読者側の心構えも必要かと。  『他者の作品を貶めるな』  よくこう言った言葉を目にします。  ええ、確かにそうでしょう。  他者の作品を尊重することはマナーとして必要ですね。その通りです。  ですが、それはこのケータイ小説サイトとしてのマナーなんですよ。  書籍化と言う、このサイトから飛び出した作品にそれを当てはめてはいけません。  単なる『作品』ではなく『商品』になったんですから。  読者の皆さんにはそこをしっかり押さえて意見を持ってもらいたいと思います。  『誰かが面白いと思えばそれでいいだろう』  時折、書籍化作品への批判に対してこういった言葉を返しているのも耳にします。  いえ、それだと売れませんよ。物書きは人間であり、霞じゃ人は生きていけないんです。干からびた作者が自宅で発見されたとか洒落になりませんから。  小説は、万人とまでは言いませんが多くの人を楽しませなくてはなりません。  そうしなくては小説家としてやっていけなくなります。
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