続・書籍化作品とその批評、批評への批判

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 前回の内容が少し言葉足らずだったように思いますので付け足します。  これは読者側の意識ではなく作者側の姿勢のみに関する話ですが、私の言う書籍化作品というのは何も書籍化した作品のみを指すのではありません。  書籍化を目指す作品もそのくくりに入っています。  前回言ったように、書籍化作品は金を取るだけの内容を持つべきです。  さて、昨今のエブリスタ書籍化検討イベント。  上位作品の現状はどうでしょう。  それは、  『課金すれば上位になる』  この一言に尽きます。  課金なしで上位作品として最後まで残っている作品なんてないと言っても過言ではありません。  まあ私個人の意見を述べれば、課金しなくては他の課金している作品に負けるという現在の状況こそが悪いと思いますがね。  しかし、書籍化を目指しているクリエイターさんには本当に書籍を書籍として売るという意識があるんでしょうか?  前回、『レベルが高いから書籍になるのではありません。書籍にするからにはレベルが高くなくてはいけないんです』と言いましたね。  この意識が、果たしてクリエイター側にあるでしょうか。  ええ、自分の作品が不遇であると、‘運悪く’日の目を見ていないのだと言いたくなる気持ちは分かります。  多少の課金程度はしたくなるのも仕方のないことでしょう。  ですが、課金=結果となる現在の状況が、エブリスタの求めているという新しい芽を潰している結果に繋がっている可能性は非常に高いのではないでしょうか。
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