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時は流れて…
4月の第2金曜日のことでありました。
アタシは、昼休みに東村の旧国道沿いにある大型ショッピングセンターの中にあるマクドナルドで、潤一さんと挙式披露宴の打ち合わせをしていました。
6月の第2日曜日の本番に向けて、準備を着々と進めていました。
アタシと潤一さんは、楽しくお話をしながら挙式披露宴の準備を進めていました。
さて、その頃でありました。
乃万の造船関係の冷熱会社にいる達郎さんは、コンビニで買った幕の内弁当でランチを摂っていました。
その時に、営業部の部長さんが達郎さんのもとへやってきました。
営業部の部長さんは、もうしわけないと言う表情で達郎さんに言うていました。
「ああ熊代くん、ちょっといいかな?」
「あっ、部長。」
「今度の日曜日に、総務の渡部くんの挙式披露宴がいまこく(今治国際ホテル)であるのだけど…君に、スピーチをお願いしたいのだけどいいかな?」
「はっ、スピーチでございますか?」
「ああ…本来なら、私がしなければならないのだけど、あいにくその日は、Y商事の社長さんからゴルフに誘われて…急に予定変更になってしまったので出席できなくなったのだよ…そういうことで、ピンチヒッターをお願いできるかな?」
「かしこまりました。」
「熊代くん、頼むよ。」
達郎さんは、部長さんの代理で社内恋愛のカップルさんの結婚披露宴のスピーチを急に頼まれたので、ものすごく困った表情を浮かべていました。
今からスピーチを書けと言われても…
困るのだよ…
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