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アラートが鳴り響く、GN粒子の反応があったのだ
最初は連邦のMSだと思った、しかしGN粒子量の圧倒的な違いがその考えをかき消した
「ガンダム…二個付きのガンダムか!!」
「馬鹿な!ソレスタル・ビーイングなのか?!」
背中を冷や汗が伝う
ソレスタル・ビーイングが行動を再開していることは知っていた、しかし、彼等は中東を離れ始めていると聞いた、だから中東付近の海に向かい安全を確保する算段だったのだ
それが裏目に出た?いや、そんなはずはない…アザディスタン壊滅の報を聞いたと同時に中東を離れたという情報も得たのだ、間違えるはずがない
「停戦信号を!」
「無駄だよ…」
「なぜです!?」
助手は焦りでいつもの温厚な声とは全く違う、焦りをあらわにした声を上げた
「忘れたのか?この船は…”アロウズ"の物だ」
私の答えに助手は顔を青くしていく…
だが私は冷静だった、もう間に合わないということを悟と同時に別の方向に頭が動き出したのである
なぜ…ソレスタル・ビーイングはこの艦に気づいたのか…なぜ中東を離れていなかったのか…
私の目に映ったのは、論文として提出するためにまとめた紙だった
『私はデータというものを信じていない…なぜなら』
(情報を…改竄されたというのか!)
そこで私の意識は消えた
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